![]() 主人公の後家さん 鰯を柱に祀って節分の準備中。 ![]() 厄払いの男 後家さんの家にやってきて厄払いのまじないをする。昔はこういう職業があったんでしょうか?最初はこの家の旦那かと思ってました(^^; ![]() おめかしした鬼 そのままの姿では後家さんに逃げられたので、着物や手ぬぐいで変装。結構、健気な鬼さんです。 手前にあるのは「打出の小槌」 |
◆演目「節分」 1時の分に合わせて行ったんですが人が多く既に列は一杯。私達が見たのは2時の分でした。演目は「節分」で、魔除けの柊と鰯、豆を用意した主人公の後家さんの家にやって来た鬼が退治されるお話です。 最初に後家さんが登場し、鰯と柊を柱に祀って、豆を用意して節分の支度をいそいそとやってるシーンから始まります。そこへ「厄払い」の男がやって来、「亀は千年、鶴は万年〜」とまじないもしてもらい準備万端。 そこへのっそりやってきた赤鬼に後家さんは驚いて逃げ出します。鬼はちょっと考えて、持参の「打出の小槌」で着物を出し、顔や手も手ぬぐいでおおって変装し、また後家さんを呼び寄せるんです。 で、この鬼さん、この人に気があるのか、打出の小槌で綺麗な着物や帯を取り出し、後家さんは大喜び。その上、欲が出たらしくお酒を出して鬼を酔い潰して打出の小槌を奪おうとする作戦に出ます。まんまとひっかかった鬼が酔い始めると、打出の小槌を奪い、身ぐるみ剥ぎ・・・そこで鬼だと気づく(^^; 目覚めて怒った鬼が襲おうとすると、後家さんは手首のスナップが効いた豆の水平投げで逆襲し(これがかなり強烈、痛そう)結局は鬼を追い払うっていうお話でした。これ、女の方が性悪なんじゃあ・・・。 狂言の悪役はコワイというよりはユーモラスなんですが、この鬼さんも例にもれず、大変いじらしいです。壬生寺HPの解説によると『「鬼 (病気、災厄や貧困など様々な不幸)を招く甘い誘惑に負けずに、 マメ(まじめに、こつこつ)に働くことによってこそ、福徳は得られるものである」 ことを教えた狂言で、後家が鬼を追っ払った後は、鬼の小槌や着物も消え失せ、後家 はそれが危険な誘惑であったと悟るのである。』とありましたが『女はコワイ』の間違いなんでわ?(笑) また、壬生狂言はセリフは一切なしなんで、分るかな〜?を危ぶんでましたが、手ぶり身ぶりで十分笑えました。でも、女の人が後家だとか、最初にでて来た男が「厄払い」だというのまでは分らず(^^;これはガイドブックと壬生寺HPの解説で知りました。 面白い物に誘って下さったヒロさんには感謝ですm(_ _)m |
|
![]() |