音羽の滝 〜だから、どこに座ってたのだ?〜
以前から原作の「新選組血風録」を読み、音羽の滝を見て不思議だった事。
それは沖田さんがしゃがんでる場所なんです。

「それでも、沖田は滝のそばにしゃがんでいた。しぶきが、肩をぬらした。(中略)沖田はじっとかがみ、ときどき細い滝に手をのばしては、水を皮膚に感じてみた。あの娘も、こういうそぶりをした。」

「沖田総司の恋」にはこう書かれてます。でも、しゃがんでて滝に手が届くところってどこなんでしょう?
ネットで写真見てたんですけど、人が撮った写真じゃ分からんわ〜と現地に行ってみました。



さて、現場の音羽の滝です(^^)
雨の中でしたが奥の院御本尊のご開帳をやっていたせいか結構な人で、ひっきりなしに水を汲んでおられました。滝が落ちてるところは一段低くなってるんですが、しぶきは段の上でも飛んでくるので、これはクリアです。

が、滝に手が届かなきゃならないんですね。
でも、皆が水を汲んでる所からでは柄杓でなきゃ届かないし、座ってちゃあとても無理(^^;
やっぱり滝の落ちる真下かというと、水が溜まってるから足下が絶対濡れる。敷石の上にも水がかぶってるし、他の場所では草履なら足首まで水がきます。(とりあえず絵は下駄にしました)
それに 「山内をまわる僧の提灯が近付いてきて、沖田の横にツト足をとめた。」のくだりがあるんですよ。坊さんまでわざわざ濡れるとこに入ってくるって妙じゃありません?それとも季節によって水が少ない。もしくは、幕末当時は微妙に違ってたなんて記録があるんでしょうか?

そんなこんなで分からないまま描いてたらタイトルに見事に反映してしまいました(笑)司馬さんは一体どこを想定して書かれたのやら。ご存じの方がありましたら教えてつかーさい。





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